葦笛について考えてみた。
最近はネットで簡単に調べることができる。
でも、余計に???となることも。
「葦笛」
=あしぶえ と読む
あるいは、=よしぶえ =くさぶえ =いてき などと読む
意味は?
=楽器としての笛 をさす
あるいは、=おもちゃの笛 =人名 =店名 =バンド名 =曲名 =団体名 など
おそらく後者(人名以降)についても、その名の由来は前者にあると考えられる。
では、どんな笛?
ネットで調べると実に様々な人が様々な用途で「葦笛」と表現している。
また、具体的に「こんな楽器だ」と述べられている。
たとえば、
=パンフルート(パンの笛) 長さの違う閉管(葦の茎)を並べたもの
=ネイ(エジプトの横笛) フルートの構造 本体が葦でできている
 それらの意味では、葦製のケーナやインド笛、蘆笙、ケーンなども葦笛。
 びわ湖よし笛も本体が葦で歌口補助具がついている。
=オーボエのこと リードがダブルで葦を使っているから 逆に葦を使わない楽器は葦笛じゃない!
 その意味では、篳篥も同じ葦笛。また、クラリネットはシングルリードだけど葦笛。
などなど。
おもちゃに関しては、葉をくるくると丸めたものや、穂のでる前の先端部分の中を取り除いたものなどがある。
さて、ここからが本題。
日本人が「葦笛」と言う時、どの葦笛を指す(連想する)のかな?
結構、古くから「葦笛」という言葉を使っているし、最近でも何となく使われている(感覚として日本人のDNAに染み込んでいるような・・・)。
この場合、パンフルートやネイ、オーボエではないだろうし、皆が「葦笛の踊り」が大好きでもあるまい。
さらに篳篥がそれほど馴染み深い楽器とも考えにくい。
では、日本人がその言葉を発するとき、どの笛を指すのか?
結論から言うと、くさぶえとしての葦笛であったと私は考える。
年上から年下、兄弟姉妹、親子、ささやかな楽しみとして、道草遊びに興じたであろうことは想像に易い。
また、「葦笛」という言葉から「儚さ」や「健気さ」など連想される(私だけかもしれないが)のも、このような遊びに起因しているのではないか。
ただ、そういった人のつながりが希薄となるにつれ、道草遊びは廃れていき、今では「葦笛はこれだ!」と語れるお年寄りも皆無に等しい。

と、片付けていいのだろうか?
今ひとつ疑問が残る。
それは、なぜ「葦」笛なのか、ということである。
笛になる草は他にもある。しかし、それらは「草笛」と総称され、決して「〇〇笛」とは呼ばれない。
なぜ葦なのか?しかも笛にして遊べる時期が1年のうち2〜3ヶ月しかない。
それなのに人々の心に定着するには、何か足りない気がする。

視点を変えてみよう。
「葦」と言っているが、「葦」じゃ無いのかも?
ティティカカ湖の「葦船」は「トトラ」製だし、エジプトの「葦船」は「パピルス」製。日本語では、細長い草のことを「葦」と言うのではないだろうか?しいては「竹」も「葦」だったりして・・・。
子守唄に出てくる「でんでん太鼓にショウの笛」は「笙」ではなく、土産によく売られていた横笛のことらしい。
身近にあった土産笛や、小学校の音楽で使われた横笛(今はリコーダーに変わった)に表されるように、日本人にとって横笛はポピュラーな楽器であったと推察される(なかには、この横笛の練習が嫌いだったという思い出を持つ方も)。
じゃ、トトラ船が「葦船」なら、竹笛が「葦笛」でも日本語的にはOKEYなのかな?
飛躍しすぎか?誰か、わかる人いない?