油ヶ淵とは、愛知県安城市と碧南市にまたがる県唯一の天然湖沼で、例に漏れず汚染が進みましたが、近年環境改善の機運の高まりとともに浄化が進んでいます。県の「油ヶ淵水辺公園」計画が10年ほど前から進み、現在、その最終章の整備を行っている。この工事と並行する形で、油ヶ淵美化活動が推進し、年に数度、関連6市が清掃活動や、PR活動を行ってきています。

 このような状況の中スタートした「油ヶ淵葦船学校」は、公園計画、美化活動のシンボル的な存在となり、地元市長はじめ、各議員、開催当初は地元選出の国会議員だった現県知事も毎回激励に来てくれます。
 一方、運営母体は、「油ヶ淵美化ネット」という団体で、美化運動のいくつかのグループの連合体。活動資金は地元企業や個人からの協賛金。

 1日目は、造船に集中し、2日目は、乗船会と各種体験教室。待ち時間や、乗船後も会場で楽しんでいただくブースを用意。2日間、家族連れでたっぷり楽しめる企画になっています。

 また、会場の「勤労青少年水上スポーツセンター」は、日本モーターボート選手会の施設で、造船はその芝生ひろばで、船の揚げ降ろしは、モーターボートの搬送機を使わせて頂きます。

 地元の中学校(3~4校)からは、毎回各校から10名以上のボランティアが参加。それだけでも3~40名の戦力が確保でき、地元企業からもボランティア協力を頂いています。

 9回目ともなると、ボランティアも何回か循環し、先輩から後輩への引継ぎが行われるようになります。初めての参加者が、先輩から聞いて楽しみにしていました、という言葉が印象的。

 もう一つ、この葦船学校の大きな特徴が、年間を通じての関連活動を行っていることにあります。
 夏の造船、乗船がメインですが、冬の葦刈りに始まり、春は葦束整理、秋には再び乗船会と体験教室を開催し、次回への引き継ぎ、PRを行っています。

 葦船も、2~3年は現役として乗船会に参加し(乗船会は3~4隻)、古くなったものは春の葦束整理のときに農業公園へ嫁に出し(花壇として活用)、さらに古くなったものは冬の葦刈りのときに葬送(お焚き上げ)を行います。

 誰でも参加できます。下記申込み用紙記入、FAX、参加料振込み。
 なんといっても1家族1日でも2日でも1000円と言うのには驚き。
 例えば、5人家族で2日間参加したとしよう、その昼ごはんだけでも10食、それが保険料込みで1000円。
 さらに、葦笛作ったり、ミニ葦船作ったり、ルアー作ったり、乗船した写真を貼ったペン立て作ったり・・・、それらもタダ。

私、西川は、最初の頃は造船のお手伝いをしていましたが、最近は見守るだけ。もっぱら「葦笛のおやじ」しています。大阪から車で2時間半だよ。
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