堺葦船学校

葦を通じて里川運動へ。 葦、葦原、葦船、葦笛など。 思いつくまま、気の向くまま、 風まかせ、流れまかせ。

2011年12月

振り出し かな?

111221001t
AN(古典調風A管)型紙Var.5完成。
写真、一番上はVar.4にて作成のAN12.1。歌口中心から管尻まで196mm。製作後の試し吹きで、1~7の音のバランスは申し分ない。だが、0の音のみ低い。これは修正できる。管尻を短くすればいい。
えいやっ、で4mm削り取り、ばっちり。
ということで、Var.5はVar.4の管尻を4mm歌口方向へずらすだけ。
写真中はそのVar.5を使ったAN11.9、歌口中心から管尻まで192.5mm。下はAN10.5、歌口中心から管尻まで196mm。
いずれもほぼ申し分ない音バランスに仕上がった。ただ、AN11.9は50cほど高めになった。
これは、肉が厚く、内径が小さめと言うことに加え、楕円の平らなほうに穴を開けたことも起因しているのではないかと推察する。
いづれにせよ、当初の目的である、音のバランスは改善された。
だがしかし、
写真には載せていないが、没になったVar.3で作ったものと比較すると、指穴①~⑦の間隔が全長で3~5mm短くなっている。これは、私の指での演奏限界を超えてしまっている。
指穴間隔を広げるためには、穴径を小さくするのだが、これまたVar.1から作り直すことに等しく、気が重い。
ひとまず、意欲が沸くまでお休み。

型紙作りの苦悩

今、古典調風A管の型紙を作っている。
なぜ、古典調風A管なのか?
G管には、少し短い材料がたくさんあること。
筒音を基音として奏でると、G管ドレミ調のように聞こえること。
指穴の間隔が、演奏するには限界に近いこと。
などの理由。
さて、どのようにして作るかと言うと、
G管或いは以前作ったA管ドレミ調などから想定して、とりあえず古典調風A管直径10.7~12.5(以降AN10.7~AN12.5と表記)の型紙をCADで作成、印刷する。
それを貼り付けて、できる限り忠実に穴を開ける(径の違い、3本くらい)。
音を確認する。
ズレを検討する。
CADで修正し、印刷する。
穴を開ける。
音を確認する。
ズレを検討する。
ということを繰り返しながら、究極のAN型紙に近づける。
何が究極かというと、
私の場合、
1の運指(①の穴を開け、②~⑦を閉じ)で中音(A6)、それとその替え指(①と⑦を開け、②~⑥を閉じ)で中音(A6)が、同じ音になること。
今、これに奮闘している。
実は、今までのGドレミ調、G古典調風などは、今回ほどこだわっていなかった。
というか、吹き方でカバーする範疇かな、と思っていた。
AN型紙CADもVar.3まで進み、11.0前後はOK。12.0UPがまだうまくいかない。
Var.4に挑戦中。

あくまでも、私の場合。

「がんばろう ほんぐう」(熊野本宮復興イベント)に参加してきました

事後報告になりますが、「がんばろう ほんぐう」(熊野本宮復興イベント)にて、「葦笛工作教室」を開催してきました。
出足はのんびりながら(当然のように食べ物や買い物に人は向かう)、高栖さん(本宮若手の中心的人物・今回の橋渡し役)が知り合いのお子さんを連れてきてくれ、それからは盛況のうちに終わった。結果、22本の葦笛(横笛)が誕生し、葦笛を作れずに退屈していた小さい女の子に渡して遊ばせていた、助さんにいただいた琵琶湖ヨシ笛は、気づくと持ち帰ってしまった様子。
ランダムスタート形式だったため、食事抜き。
他の出展者が片付け終わったころ、ようやく最後の一人の笛が完成。
川湯温泉でほっこりして、帰路に着く。
さて、高栖さんとの打ち合わせの中で、大阪方面からのルートは有田から龍神を抜けてが良い、と。
何でだろうと思いながら、帰りに田辺へ抜けてみた。
日も暮れ、暗闇にサーチライトで照らし出される山肌が見えた。
山肌と言うより、山ひとつが崩れ巨石が激流のごとく流れ三角州のような地形をつくり、その上に端を架けるようにアスファルトの道路を敷いている。
これならわかる、少しの雨でも通行止めになる、と言った意味が。
しかし、この風景は、恐ろしさを越えて、神々しさをおぼえてしまった私は不謹慎であろうか?ハンドルに手をふさがれて写真に収められなかったのが残念だ。
また、世界遺産熊野本宮館は、基礎から浮き上がり閉鎖中とのこと。
これも、実際に見て意味がわかった。
建物が基礎から離れて浮き上がったのではない。基礎ごと地面から浮き上がっているのだ。
しばらく口をぽか~んとあけてしまった。
ほぼ、地元の人中心のイベントでしたが、葦笛を作ったあと、練習して音が鳴るようになったある女性は、来年はステージで演奏するからね、とおっしゃってくれた。
来年につづく
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